1週間の終わり

今朝、ホームに蝉が引っ繰り返っておりました。まだ生きてました。


ナイスミドルがその蝉を拾いあげました。
「あぁ、この人も虫が触れるんだ」
と思いつつ、ナイスミドルを目で追うと、わたくしの背後に回っておりました。
「その蝉どうするつもり?」
「まさかわたくしの背中に付けたりしないよね?」
と不安がよぎりました。そんな不安は不要でした。当たり前っちゃ〜、当たり前。


ナイスミドルは線路の向こうの草むらに、蝉をほん投げてやりました。蝉は力なく羽根をばたつかせ、風に流され、落ちていきました。ナイスミドルのナイスな行いでした。


それに引換、わたくしの曲がった性根。
「だって虫嫌いなんだも〜ン」