大井埠頭陸上競技場の蝉

陸上競技場までの道のり、蝉が雨に濡れて重そうな羽音をたててました。木から落下するモノもおり、蝉の一生に思いを馳せながら公園内を行くと、右頬にけたたましい音をたてながら茶色い塊がアタックしてきました。人気のない公園で、一人悲鳴をあげました。そうです。犯人は蝉です。

蝉が地下生活から這い出てくるためには、そこを人間がアスファルトで固めてしまったらいけないのです。卵を産み付けてから孵るまで約七年、土のままでなければならないのです。「わたくしたち人間には、重い責任があるなぁ」などと、苦手な虫に心を寄せた矢先ですよ。


蝉のバカ〜。やっぱ虫嫌い〜。