妄想の宿
昨日はですねぇ、怖がってばかりいても、他に泊まるあてもないので、気を取り直して元気よく宿へ戻ってみることにしました。
「ただいま〜」
管理人さんが、管理人室から迎えてくれました。
「ほっ、管理人さんひとりだ」と思いきや、奥から飛び出てくる女性の影!
「ヒエ〜っ!」
気に入られたのか、嫌われたのか。慌ててエレベーターホールへ横っ飛び。エレベーターホールから管理人室の向かいのガラスに、管理人室の様子が映って見えます。どうやらこちらを伺っています。怖い…。
二階へ上がり、カードキーをカード挿入口へ挿入すると、エラーとなりロック解除ができません。誰かが追いかけてくんじゃないかと、不安を覚えなからがら、何度もカードキーを入れたり出したり。
「開かない…」
「何の陰謀?」
「管理人室行かなきゃだめぇ〜?!」
その後も、カードキーを数回出し入れし、自力で無事ロック解除。
この晩、何度夜中に目が覚めたことでしょう。
翌朝、それは今朝の事ですが、寝起きに、会社から仕事用に持ち出したノートPCを立ち上げようと電源をつなげたら、立ち上がらない!
「壊れたかぁ〜?!」
接触が悪いのかとつなげ直してみましたが、うんともすんともいいません。
「外部との接触を断たれた」
スパイ映画でもあるまいし、んなわけねぇ。
妄想かき立てられる宿でした。
さっさと宿をチェックアウトし現場へ。現場でPCを立ち上げたところ、さくっと立ち上がりました。会社のPCを壊してなくてよかった。
安堵して帰宅の路に着いたのでした。