一網打尽の果て

風呂へ入ろうと、脱衣所のカーテンを勢い良く閉めると、脱衣所と浴室の境でドサッと音がしました。何かと見れば、恐ろしい、恐ろしい黒いヤツ。そうブリゴキでした。こいつがやたらと長い。よくよく見れば交尾中。

居間に行き、130さんに「フマキラーは?」と震える声で訊ねました。この間にも居なくなってしまえばいいと思い、時間稼ぎでもありました。

横から寝付いたばかりの1035さんが風呂場にあると教えてくれ、仕方なく風呂場へ戻りました。教えてくれたところにそれはありました。時間稼ぎもむなしくゴキもまだそこにおりました。

意を決して一噴霧。
命中。
洗剤のボトル林の陰に落ちる。
もう一噴霧。
洗い場に現れる。
二匹は繋がったまま。
止めとばかりに、さらに長めの一噴霧。
二匹はバラバラになり、少しの間バタバタし動かなくなった。
一度に二匹を退治した。
手柄。

再び居間に戻り、下水に流していいかと130さんに聞いてみた。心の中では、130さんが処分してくれる事を期待していました。でなければ、いちいち訊きにいったりしない。あっけなく「いいよ」と返され、それ以上言う事はなく、ビクビクしながら後始末。


ふと思った事、猟奇殺人事件を起こした犯人は、大抵、人をターゲットにする前に動物を虐待している。今回の殺生もそれに当たるのか?虐待でないなら、どこがちがうのだろう?


そして、またふと思う、週が始まったばかりなのに疲れてるなぁ。